「 投 げ 方 」

今回は、右利きの人の動きで書きます。左利きの人は「右」を「左」と読み替えてください。

又今回は、右足からスタートする「4歩助走」で説明します。

 < 構 え る 位 置 >
  立つ位置はアプローチ(助走するところ)中央にある●印の右となり●印(右から
  2つ目)のところに左足の先が来るように。前後の位置は、ファールライン(投げ
  る線)からボウラーズベンチ方向に、普通の歩幅で自分の助走の歩数プラス1歩分
  下がったところです。

 < 構 え( ア ド レ ス ) >
   ・ 重心を右足の踵に乗せる。左足を気持ち前に出した方が楽かもしれません。
   ・ ボールは肘を脇腹につけ、直角に曲げた位置で構える。左手でもしっかり支
     えましょう。
   ・ 体の中央よりは右側(肩の前)にボールが来るようにする。
   ・ 目線はレーンに書かれている▲印のうち、右から2番目のものを見つめる。
     最初から最後まで見つめること。

 < 第 1 歩 ( プッシュ・アウェイ ) >
   ・ 右足を1歩踏み出すと同時にボールを前に押し出します。
   ・ 実際にはやや下に出すことになります。左手は届かなくなるまではボールを
     支えていること。
   ・ 出した右足は踵から着地すること。

 < 第 2 歩 ( ダウン・スイング ) >
   ・ 2歩目の左足が出るのですが、足は動き始めているからそのまま左足を前に
     出せばよく、ボールは前方やや下に右ヒジが伸び切った状態になるので、引
     力によって肩を中心とした振り子運動を開始します。
   ・ 左足も踵から着地します。

 < 第 3 歩 ( バック・スイング ) >
   ・ それほど無理をしなくてもボールは十分後ろに上がります。不自然に腕力で
     持ち上げたり、肘の方が高くなってはいけません。
   ・ 体は少し前傾します。この後、頭を上げないように。
   ・ ボールの上がる頂点は、腕がアプローチと平行になるくらいです。
   ・ 再び右足は踵から着地します。

 < 第 4 歩 ( スライド&リリース ) >
   ・ 左足はつま先から着地します。
   ・ 左膝を十分に曲げて、腰を落としてください。
   ・ 頂点から振り下ろされたボールは、最下点で親指がまず抜け始め、次いで中
     指と薬指が抜けて前方にリリースされます。この位置は、大体左足のくるぶ
     しくらいです。5歩で助走する人は、最初の1歩でなにもせず、2歩目でプ
     ッシュ・アウェイをしてください。後は4歩助走と同じです。

 < 注 意 す る こ と >
   * 自分のリズムをつくる
     投げる時の手と足のスピードをいつも一定にしておくことが大切です。4歩
     なり5歩なりの助走がいつも同じ早さで、「何歩目の時には手は必ずここに
     ある」というふうになればしめたものです。
   * 左膝(右投げの場合)を曲げる
     リリースの時左足が突っ張る人が多いようですが、身体全体が高くなってボ
     ールが床から離れてしまいます。無意識のうちになるべく低くと思うのか、
     右肩を下げてボールを床に近づけてしまいがちです。しかしこれでは、軸足
     である左足よりかなり離れたところでボールを投げることになり、狙いを外
     したり左に引っ張ったりしがちです。又、肩を下げずに上体を前屈みに(い
     わゆる「へっぴり腰」)にして投げる人も左の膝が曲がっていないためのよ
     うです。かっこよく見せるためにも膝を曲げて身体を沈めてみましょう。
   * ボールを置きに行ってはいけない
     投げる目標(レーン上のスパット▲)を通そうとするあまり、リリースで止
     めてしまう(いわゆるボールを置きに行く)人がありますが、かえってボー
     ルに前進する力がなくなってコントロールミスをしやすいようです。

 < ストライクポジション >
     左足が中央の●印の右どなりの●印にくるように立って、2番スパットのあ
     たりを通ったボールが1番ピン右側に当たれば良いのですが、もし右にずれ
     て3番に当たるようなら立つ位置を少し右へ、左にずれて1番に当たるよう
     なら立つ位置を少し左に動かして1−3番のポケットに当たるように調整し
     て下さい。その位置があなたの「ストライクポジション」です。その場所を
     しっかり覚えましょう。

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