私の人生を語る上で欠かせないのが病気との闘いです。(大袈裟やな〜) 就職した年、姫路での研修期間を終え倉敷の営業所に配属されました。忘れもしないその年の クリスマスの日、昼過ぎから突然おなかが痛くなってきたのです。一緒にいた同僚に営業所ま で連れて帰ってもらい、しばらく横になって休んでいたのですが治りそうにもないので、病院 に連れていってもらいました。これが病気との長い長い闘いの始まりになろうとは若き007 は知る由もなかったのです。(ほんまに大袈裟や〜) 何回かの検査を受け、医者の説明を聞くと「総胆管の出口付近に石らしきものがあり、このま まにしておくと又いつ痛くなるかわからないので手術した方が良い」とのこと。親と相談した 結果、手術を受けることになりました。この判断が良かったのか悪かったのかはいまだに疑問 です。 退院してからは姫路に転勤させてもらったのですが、この手術の後もおなかが痛くなることが 何度もあり、入院回数は数えきれない状態でした。 ある時は、姫路から車で鳥取に出張に行ってたのですが(1人で)、昼過ぎからおなかが少し 痛くなり仕事を終えて帰るころにはかなり痛くなってきました。でも姫路まで帰るしかなく途 中で何度も休みながら前に入院していた病院に駆け込み、そのまま入院ということもありまし た。 新婚旅行から帰って2週間で入院した時は妻から「サギや〜」と言われたことも・・・。(笑) 5月に結婚して、その年の10月に2度目の手術をしました。この時は胆嚢が機能してないと いうことで、胆嚢を摘出してしまいました。 でもこの2度目の手術でも病気との闘いは終わらなかったのです。(^^;; その後、「環境を変えないと治らないかも・・・」という医者の言葉を信じ、仕事も変わった のですが、それでも良くなりませんでした。 92年までは毎年2〜3回微熱が出て、おなかが痛くなっていました。でも2〜3日寝てると ほとんどの場合治りました。結構体格も良いし、顔色も良いので他の人からは「本当に病気や ろか?」と思われていたかも知れません。 93年の5月から7月まで毎月熱が出たので、8月の盆休み明けにERCPという1泊2日の 検査を受けたのです。このERCPは十二指腸カメラを飲み、総胆管の中に細いチューブを入 れて造影剤を流し込んでレントゲンを撮り、細胆管(肝臓の中)から十二指腸への出口までを 調べる検査です。カメラを飲んでモニターで総胆管の出口を見ると、何か黄色いものが出口の 付近に付いていて出口をふさぎかかっているように見えます。医者は「掃除しようか」と言い 総胆管の中に風船を入れ、それに注射器で空気を送り込み風船をふくらませては引っ張り出し また中に入れてはふくらませるといういわば「煙突掃除」を数回やったのです。さらに出口付 近の黄色いものを別の道具(何と言うかわからない)でつかんで掃除をするという作業を数回 続けたのです。 この検査は約1時間ぐらいかかるのですが、キツイ!。検査が終わった後も2時間ぐらい気分 が悪くて、ベッドの上でぐったりして人と話しもしたくありませんでした。 ところが、この「掃除」が良かったのかその後、痛みはなくなったのです。1年後の盆休み明 けに同じ検査をしたのですが、モニターで見ても出口付近はピンク色をしていて1年前のよう な黄色いものは全く見当たりませんでした。 でも「痛み」という症状はなくなったのですが、血液検査の数値はあまりよくありません。昨 年の前半までは毎月血液検査をし、3ヶ月に1回はエコーとCTスキャンの検査をしていまし たが、今はさぼりぎみでたまに病院から「たまには来た方がいいですよ」と言う催促の電話が かかってきます。 こうして007の腹痛は今のところ鎮静化していて、人並みの生活が出来るようになったので す。自分から飲みに行くというのもここ4年ほど前からで、それまではどうしてもいかなけれ ばならない付き合いに行くだけでしたから・・・。 でも、気を許すことはできません。又いつ出てくるかわからないので、これからも一生付き合 っていかねばなりません。 「病気君」これからもよろしくお願いしますね〜!。(笑)
96年のことです。朝方下腹が痛くなることが2〜3回ありましたがたいして気にもかけて なかったのですが、ある日尿の中に細い糸のようなもの(長さ6〜7ミリ)が出てきました。 よく見るとそれは血ではありませんか。驚いて早速病院に行きレントゲンを撮ってもらった 結果、左の尿管に石(4ミリ×7ミリ)が写っているのです。とりあえずその日から薬を飲 み続けたのですが、2週間ほどしたある日トイレに行って用をたしていたら、突然途中で止 まってしまいそしてその後すぐに又出たのです。便器の中を見てみるとなんとそこに石が落 ちているではありませんか。汚い話ですが、石を割り箸でつかんでよく洗って持って帰りま した。普通石が出る時はものすごく痛いという話を聞きますが、全然痛くありませんでした。 ラッキーでした。下の写真がその石で結晶の固まりです。成分はたぶん蓚酸カルシウムだと 思います。病院では出た石は持ってくるようにと言われましたが、持って行ったら返してく れないと思い、結局持って行きませんでした。(笑)
大きいものが3〜4mm、小さいものが1〜2mmの大きさです。 全部は回収できませんでした。(^^;; |
98年12月14日の朝、起きる前からお腹の調子が悪いと思いながら出勤したのですが、 だんだん痛くなってきました。あ〜あ、5年ぶりに持病が出てきたのか思いつつ、仕事が 一段落したので病院に行ったのです。血液検査、レントゲン、エコー、CT等の検査の結 果は、なんと「腸閉塞」。思いもしなかった病名です。その上、即入院とのこと。即入院 と言われても仕事の段取りもあるし入院の準備もあるので、とりあえず会社へ帰り、仕事 の引継ぎをし、家に帰り入院の準備をして入院しました。入院するなり絶飲絶食の点滴が 始まりました。 ここで「腸閉塞」と言ってもピンとこない方のために「腸閉塞」講座をば・・・(笑) 口から入った食物は蠕動(ぜんどう)運動によって胃・十二指腸・小腸・大腸・直腸にい たり便となって肛門から排出されます。この通路の中で、一部分が何らかの原因で通りが 悪くなったり全然通らなくなると、腸の中にガスや内容物がたまり、吐き気、嘔吐ととも に陣痛のように時間をおいてくる痛みがおこってきます。おなかはガスのために張ってき て苦しみます。このような状態になると、たまった腸内容物は異常発酵をおこして中毒物 質ができ、これが腸から吸収されたり、腸の運動が悪くなって腸の血液の循環が悪くなり 嘔吐のために体の水分が不足してくるなど、悪いことが重なりあって一般症状はどんどん 悪くなります。原因のなかでもっとも普通に見られるのは次のようなものです。 @手術などのために腸が癒着をおこしたり、索状物(さくじょうぶつ・ひものようなもの) ができたりして腸をしめつけたりします。 A腫瘍やガンによって腸が通りにくくなったり、癒着をおこります。 B腸捻転(大腸から直腸に移る部分にあるS状結腸がねじれる。) C腸重積(腸が腸の中に入り込んでしまうために、食物が通らなくなる。乳幼児に多い) 腸閉塞は急いで外科医に手当てを受ける必要があります。腸捻転や乳幼児の腸重積が原因 の時は、時に手術しないで治ることもありますが、多くは手術が必要です。病気の性質か らいって手術は早ければ早いほどよく、遅れれば生命にかかわります。 (小学館・「家庭の医学」より) おいおい、後で本を読むとこんな怖い事が書いてあるぞ!。知らんって強いなあ〜(笑) さて入院後は4日半の絶飲絶食24時間点滴と、Mチューブ(鼻から胃に入れ、内容物を 外部に出す。内容物は半透明の袋にためる。)を入れたままという情けない生活が始まっ たのです。トイレは歩いて行けるのですが、点滴とMチューブのつながった袋をぶらさげ て行かなければなりません。このMチューブで不十分な場合はつまっている小腸の部分ま で更に長いチューブ(1mぐらいの)を入れ、それでもだめな場合は最後の手段の手術を しなければならないということでした。 入院4日目に腸の部分までチューブを入れようということになりました。レントゲン室に 入り、とりあえず造影剤を飲まされました。4日ぶりに口にするのが苦〜い造影剤という のも情けないものでした。レントゲンを見ながら胃から腸と造影剤は通っていきます。 ところが先生がレントゲン室に入ってきて「つまってるところないみたいやな」っておっ しゃるじゃあ〜りませんか。(笑) な、な、なにー、通ったんかい。いつのまに・・・ 更に続く先生の言葉「造影剤が刺激になって下痢して全て解決するかも・・・」。 ところがこの先生の言葉通りになったのです。4時20分に一度目のレントゲンが終わっ たのですが、次の5時半のレントゲンまでの間に2回、翌朝までに合計6回の下痢で全て は解決したのです。本当にラッキーでした。2回のレントゲンが終わると鼻から入れてい たチューブも抜いてもらい、翌朝には点滴も終わり、朝食もでて(もちろん流動食だが) あとは経過をみるだけという状態になったのです。退院するまでの食事を全て100%た いらげたことはいうまでもありません。(爆) そして9日目にやっと退院できたのです。おめでとう、007。(って自分で言うな!)